【月経の不調は体からのサイン】月経周期と月の満ち欠け

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月経周期と月の満ち欠け

毎月、月経とともにやってくる不調はありませんか?

月経前になるとイライラ、ガルガルしてしまう。
月経痛がつらい…
月経後に体が重だるくて、心もやもや、泣きたくなる。

いつもはスルーできることも引っかかってしまってしまう時期でもあります。
自分の性格のせいだと、責めてしまってはいませんか?

このような不調は、マイナスな感情をもたらす要因になりますが、体からの不調サインでもあります。
体が弱っているサインです。

イライラもモヤモヤも、性格のせいじゃないよ。
大丈夫。改善できます。

不調の様子から、体質改善の方法や自分に合った暮らし方を見つけることができるのです。

女性のからだの陰陽と月のリズム

中医学の陰陽学説において、「陰」である月は女性を。
「陽」である太陽は男性をあらわしています。

そして、体の中でもまた「陰」と「陽」はバランスをとりながら存在しているのです。

女性のからだ特有のはたらきである月経周期も、月のリズムとともに存在しています。

月があらわす女性

太陽は、光とエネルギーで力強く周りを照らします。
一方、自ら発光はしておらず、太陽の光を受けてキラキラ輝く”月”

月は、女性の内に秘められた魅力・感受性が、他者からの影響を受けて輝きを放つことをあらわしています。

そのため、女性の体は人や環境によって体調や感情に変化が起きやすいのかもしれないですね。

また、女性は月経という女性特有のはたらきを持っているため、からだの中の陰陽の流れが分かりやすくもあります。

月経周期と月のリズム

女性のからだは、月の満ち欠けとほぼ同じリズムを刻んでいます。

新月から満月となり、また新月に。
陰陽のバランスをとりながら、およそ29.5日周期で繰り返される月の満ち欠け。

女性のからだもまた、28日前後の周期で排卵や月経を繰り返しており、月が欠けては満ちるのと同じように、陰と陽がめぐっています

月経期、卵胞期は【陰の時期】であり体温は低温になります。
卵子が育ちながら、徐々に「陰」が減っていき「陽」が極まると排卵します。
排卵後から【陽の時期】になり体温は高温になります。

これが、女性の体の中の「陰陽のリズム」です。

陰陽のバランスと「気・血・水」

からだの中の陰陽のバランスが崩れると、不調となってあらわれます。

陰陽のバランスが崩れる原因として、日々の暮らし方が大きくあります。
養生や薬膳により、からだの陰陽バランスを整えていくことで不調を改善していくのが中医学の考え方です。

陰陽のバランスの崩れ

月は陰陽のバランスが崩れることなく29.5日周期で満ち欠けを繰り返しています。
しかし、わたしたち人間の暮らしの中にはバランスを崩す要因がたくさんあるのです。

疲れ、ストレス、睡眠不足…
生活のリズムの乱れは、陰陽のバランスを崩し体調不良につながります。

1日の中にも昼と夜という陰陽があります。
陽である昼に、太陽の光をあびてしっかり活動することで陽を補う
陰である夜はしっかりと眠り、陰を補う

この1日1日の過ごし方で、体が陰に傾いたり陽に傾いたり。
そして、女性は月経周期に不調としてあらわれるのです。

「気・血・水」のバランスの崩れ

体の陰陽のバランスが崩れると「」の不足または滞りに影響します。

・・・からだを動かすエネルギー
・・・血液も含んだ全身に栄養を送るはたらきを持つもの
・・・肌や粘膜、臓腑を潤すもの

「気・血・水」は食べたものや吸った空気で作られます。
お互いバランスをとりながら、からだの中に存在していて、日々の暮らし方が大きく影響するのです。

気・血・水のバランスの崩れは月経にもあらわれ、月経周期が乱れたり、経血の量に影響がでたり。
月経痛やPMSも体の中の気・血・水のバランスの崩れが原因です。

陰陽のバランスを整える「養生」

からだの中の陰陽のバランスを整えることで気・血・水のバランスが整います。

陰陽を整えるには日々の暮らし方が大切です。
中医学の考え方にそってからだと心の不調を防ぎながら健やかに暮らすための養生」があります。

【体質別】養生法

キズを防いだり、ペンキの汚れを防ぐために使う”養生テープ”
「養生」もまた、からだや心がキズ付く前に、日々の暮らしの中でからだと心を整える暮らしの知恵です。

不調が出てから対処するのではなく、日頃の暮らし方で体質から改善を心がけることが大切ですよ。

イライラ怒りっぽい【気滞タイプ】

  • 月経前からイライラ・ガルガルしてしまう
  • 胸が両脇が張って痛い
  • 頭痛や肩こりがある

「気」が滞ってスムーズにめぐらないタイプです。
血を蓄え月経の調整を行っている「肝」は気のめぐりもスムーズに保つはたらきもあります。
しかしストレスに弱く、ストレスによって気のめぐりが悪くなっている場合もあります。

このタイプは「めぐらせる」がポイントです。

  • ストレスをためずにこまめに発散させる
  • 深呼吸、ウォーキングなど軽い運動
  • 香りのよい食べ物(ミント、セロリ、柑橘類)を摂る

月経痛がつらい【瘀血タイプ】

  • からだが冷えて肩もこる
  • 月経中の痛みが強い
  • 経血にかたまりがある

「血」のはたらきが滞っているタイプです。
血は気と一緒にめぐっているため、ストレスによる気のめぐりも関係しています。
気のめぐりも意識しながら血の天敵である”冷え”からからだを守りましょう。

このタイプは「あたためる」がポイントです。

  • 日頃からあたたかい飲み物、入浴などでからだをあたためる
  • 軽い運動で「気」もめぐらせる
  • からだをあたためて血のめぐりをよくする食べ物(シナモン、しょうが、ねぎ)を摂る

むくみや体重増加が気になる【水滞タイプ】

  • 月経前にむくんで体重が増える
  • 吐き気や食欲不振がある
  • 便がやわらかい

からだに余分な「湿」を溜め込んでいるタイプです。
月経前は特に、ホルモンのはたらきで栄養や水分を溜め込むので体重も増加します。
胃腸の弱さも水分代謝に影響するので、胃腸のケアも意識しましょう。

このタイプは「排出する」がポイントです。

  • 胃腸にやさしい食事をこころがける
  • 運動やサウナ・よもぎ蒸しなどで汗をかく
  • からだの余分な水を排出する食べ物(きゅうり、はと麦、あずき)を摂る

力がでなくてふらふら【気血両虚タイプ】

  • 疲労感、脱力感を感じる
  • ため息が多い
  • めまいや頭痛がある

「気」と「血」が不足しているタイプです。
無理なダイエットや不規則な生活は、気血を消耗します。
悩みすぎることもまた血が消耗され、気のめぐりにも影響します。

このタイプは「おぎなう」がポイントです。

  • 疲れをためずにリラックスする時間をつくる
  • 運動はひかえめに
  • 気と血を補う食べ物(ベリー類、イモ類、豆類)を摂る

自分に合った養生で、自分のリズムを

情報や便利なもの・食べ物もたくさんある中で暮らす現代人。
からだの中のバランスをとることが、少し苦手かもしれません。

  • 寒いのに薄着で過ごす
  • 栄養ドリンクで疲れをごまかし頑張る
  • お腹がすいていないのに3食しっかり食べる

このような日常が積み重なり体質となり、不調となってあらわれます。

私たちの暮らしは、一定の周期をめぐる月とは違って、さまざまな要因から影響を受けます。
不調から、バランスの崩れである体のサインに気付き、整えてあげることが大切です。

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この記事を書いた人

mikuriの、ホリスティックな暮らし。

体と心に届くholisticな東洋医学セルフケア
ゆるめて、ほわんと、しなやかに