生理前のイライラ・自己嫌悪に陥る理由【不調別】体からのサイン

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生理前のイライラ

生理前のイライラ。そして爆発。
そんな自分に自己嫌悪を感じ、今度はめそめそモード。

生理中って、自分をコントロールするのが難しいよね…

結果的に家族やパートナーに当たってしまい、情緒不安定な自分を責めてしまうことも…。

体と心は、強い繋がりがあります。
月経期は、体の「気」や「血」を消耗する時期。
もちろん「心」も消耗してしまいます。

わかってもらえない
誰からも愛されてない

そんな風に「ない」にフォーカスしてしまうのは、体が「虚」している状態だから。

月経期の不調は、体からのSOSの現れであり、体と心が弱ってしまっているサインです。

生理だから仕方のないこと…」

そんな風に、不調や自分の気持ちにフタをしてしまわずにサインを受け取ってみましょう。
体が送ってくれたサインを受け取ることで、改善につなげることができるのです。

この記事を読むと

  • 月経前・月経期の心の状態が分かる
  • 【不調別】体からのサインが分かる

今日も、中医学薬膳が優しく寄り添うよ~!

1.中医学で見る月経周期と体と心の関係

女性の体にはリズムがあります。

  • 【卵胞期】
  • 【排胞期】
  • 【黄体期】
  • 【月経期】

月経期とは、そのリズムの一部であることが分かりますね。
そのため、リズム全体をみてバランスを取ることが大切なのです。

【排胞期】キラキラ期間

体も心も前向きで元気な時期です。

外側に発散しようとする体のはたらきが高く、肌荒れが起きやすくなります。
心も外側へ向き「陽」が増えていく時期で、テンションが上がりやすい時期でもあります。

【黄体期】リラックスが大事

一般的に「生理前」と言われる時期。

月経期に向けて栄養を溜め込もうとする働きが高まり、むくみ・体重増加・頭痛を感じやすくなります。
陽が落ち着き、陰が増えていく時期です。
心のバランスも崩れやすく落ち込みやすかったり、気持ちも溜め込みやすい時期でもあります。

【月経期】心は内側に向きやすい

子宮の収縮により、下腹部痛・腰痛・吐き気・倦怠感を感じやすい時期です。

気血が失われていくにつれて、体も心もだんだんとお疲れモードに。
「陰」が増えていく時期で気持ちも内側に向きやすいです。
生理前のイライラ爆発も相まって、自己嫌悪もピークになりやすい時期です。

【卵胞期】無理せずにゆっくり行こう

月経期~卵胞期始めにかけては、気血が一番失われている時期。

眠気・めまい・倦怠感を感じやすくなります。
月経期の疲れで、なんとなく元気が出なくて気持ちも沈みがちなところもありますが、だんだんと心も「陽」へ向かいだします。

冬を終えた「春」のようなイメージだよ

体のリズムを知ることで、「体がこういう状態だから、心もこんな状態なんだな~」って気付くことができるよね。

2.「ない」にフォーカスする心

「気(き)」は体を動かすエネルギー。
「血(けつ)」は血液を含む栄養を運ぶはたらきのことです。

月経前は、「気血が滞りやすい時期」です。
月経期は、「気血を消耗する時期」でもあります。

体と心は繋がっていて、気血が滞ると心も溜め込みがちに
気血が虚すと心も「無い」にフォーカスしてしまうことがあります。

月経前は気血が滞る

中医学において「肝」は自律神経や「気の流れ」をコントロールしています。
生理前にホルモンバランスが不安定になると、肝のはたらきも弱まります。
すると気の流れが滞り、鬱々と考え込んでしまったり、言いたいことを溜め込んでしまう原因になります。

普段から気滞の症状がある人は特に、いつも溜め込んでいたものがこの時期に爆発してしまうことがあります。

月経期は気血を消耗する

月経中は子宮の収縮・体温の調整・ストレスなどにより、いつも以上に気血を消耗します。

血の不足は「心(しん)」のはたらきを弱め、「不安感」や「喪失感」を感じやすくなります。
つまり体に血が十分に無いと、愛情を感じにくいと言えるのです。

ホルモンバランスの崩れにより気が滞る

考え込む・溜め込む

イライラモードで溜め込んでいたものが爆発

いつもはスルーできることもできない

感情をコントロールできない自分に自己嫌悪を感じる

+月経により気血を消耗

気血を失って弱った体と心はメソメソモード

「わかってもらえない」「愛されていない」

女性はこのように負のループをぐるぐる回ってしまっているのです。
このループは、五臓や気血水のはたらきが影響しているとも言えます。

体から送られるサインを受け取って、体から調えてみましょう。

体が調うと、自然と心も調ってくるよ

不調は体から送られたサイン

不調の現れは体からのサインです。
サインを受け取って体の状態を知ることで、症状の改善につなげることができますよ。

月経前

  • むくみ:脾や腎のはたらきが弱まり水分代謝の乱れ、体に余分な水分がたまる
  • 食欲が増える:滞った気は食欲を刺激して、過剰にはたらきが高まる
  • 胸の張り:気がスムーズに巡らずに滞っている
  • 重い頭痛:肝気の上昇・血液の滞り
  • 手のひらのほてり:エネルギッシュな肝により体の水分が奪われる
  • 手の冷え:脾胃の消化機能低下により血の滞り血流が悪くなる
  • めまい:血や気の不足・循環不良
  • 耳鳴り:脾や腎のはたらきが弱まり体に余分な水分がたまる・気が滞る

月経中

  • ズキズキとした生理痛:肝気の滞りが血の滞りの原因となる
  • 重ダルい生理痛:体内の血液や気の滞りが冷えや血行不良につながる
  • 肩首の重苦しいこり:腎気不足・血液の滞りによる筋肉の疲労・血行不良
  • 腹部全体の重苦しい感じ:脾胃の消化機能低下・血液の滞り
  • 眠りが浅い:心のはたらきが不安定だと情緒不安定になりやすい
  • 夢を多く見る:肝気の上昇・心身の緊張

月経後

  • 倦怠感:体内の血やエネルギーの消耗が大きく、疲労感が強くなる
  • 頭がもやもや:血液や気の不足により、集中力や思考力が低下する
  • 顔色が悪い:血液や気の消耗により、肌のトーンが不安定になる
  • 動悸:心の機能が弱まり血液の循環が悪くなる
  • 消化不良:脾胃の機能低下や血液の不足により、消化が悪くなる
  • 悲しみや落ち込み:血液や気の消耗により、感情の落ち着かせるはたらきが弱まる
  • 皮膚のかゆみ:気血の不足は皮膚の保湿機能の低下をまねく

毎月感じる不調や、生理だから仕方ないとフタをしてしまっているサインはありませんでしたか?

「肝」は血を貯蔵するはたらきを持つので、月経と深い関わりがあります。
そのため、体からのサインも肝の不調が多くみられますね。
また、女性は月経・妊娠・出産などを経験するため普段から血が不足しやすいと言われています。

心の乱れは、体から働きかけることによって調いやすくなります。
「体を満たす気血」と「心を満たす愛」は比例すると考え、普段から貧血対策や肝の養生を意識していきたいですね。


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この記事を書いた人

mikuriの、ホリスティックな暮らし。

体と心に届くholisticな東洋医学セルフケア
ゆるめて、ほわんと、しなやかに